スケルトンリフォームって何?費用はどれくらいかかるの?
住まいをリフォームしたいと検討する際、どの程度リフォームするのかは、予算によって変わってくるのではないでしょうか。部分的なリフォームもあれば、骨組みからリフォームする方法もあります。この記事では、スケルトンリフォームについてメリットやデメリット、費用をまとめておきます。
スケルトンリフォームとは
スケルトンリフォームと聞いて、どのようなリフォームなのか気になっている方もいるでしょう。スケルトンは、骨組みや骨格のことをさしていて、この方法は骨組みを残してほかを最初から作り直すというリフォームになります。壁や床、天井はすべて解体するので、かなり大規模なリフォームです。スケルトンリフォームをすることで、耐震性や断熱性を高めることも可能です。より快適、安心に住める住まいになるといえるでしょう。
スケルトンリフォームをするメリット
スケルトンリフォームを行うメリットについてまとめておきます。
間取りを変えられる
スケルトンリフォームは、間取りを変えられます。部屋の数を増やすこともできるうえ、ふたつの部屋をひとつにすることもできます。部屋を広くしたい場合は、スケルトンリフォームをすることで可能になります。
劣化している部分を修繕できる
築年数が長い住まいは、給水管や排水管などが劣化している可能性が高いです。耐用年数を超えて使用してしまうと、いつ破損するか分かりません。しかしこれらを交換するとなると大規模な修繕工事になってしまうのです。スケルトンリフォームの場合は、床や壁を壊すので劣化している箇所の修繕も可能になります。
耐震性を高められる
日本では近年地震が多発しています。古い住まいでは、しっかり耐震対策が行われていないことがあり、住まいの補強工事が必要といわれています。スケルトンリフォームを行うと、耐震補強も可能なので、安全・安心の住まいが完成するでしょう。
断熱工事ができる
スケルトンリフォームでは、同時に断熱工事も可能です。住まいの耐熱・耐寒性を高められます。新築で行うよりも費用を抑えてできるという点も、スケルトンリフォームのメリットでしょう。
スケルトンリフォームをするデメリット
スケルトンリフォームはメリットがたくさんありますが、デメリットもあります。デメリットもまとめておきます。
部分リフォームより費用がかかる
新築や建て替えを行うよりもスケルトンリフォームの方が費用を抑えられるのは事実です。しかし、水まわりだけ、キッチンだけ、お風呂だけというような部分的なリフォームと比べると費用は高くなってしまいます。部分リフォームにしてしまうと、数年経過したときに、また気になる箇所が出てきてリフォームするというようなことがあるかもしれません。そうなってしまうと、「最終的にスケルトンリフォームにしていたほうが安かった…」ということもあるので、よく検討しましょう。
工事中はほかの場所に住まいを用意しなければいけない場合も
大規模な工事になるスケルトンリフォームは、一時的に仮住まいを用意しなければいけない可能性があります。仮住まいは、ホテルに住む方もいれば、マンスリーマンションに住む方、家族や親戚の家に住まわせてもらう方などさまざまです。
工期が長くなってしまう
部分的なリフォームと比べるととても大規模な工事なので、工期が長くなってしまいます。目安として1.5か月から3か月はかかると思っておきましょう。
デザインに気をつける
もし将来住まいを売却することを検討しているなら、デザインには気をつけましょう。個性的すぎるデザインにしてしまうと、売却価格が落ちてしまう可能性があるからです。万人受けする、時代に関係なく受け入れられるデザインにしておくのが無難です。間取りもあまり変わったものにしないほうが安心です。
どのくらいの費用がかかるのか
スケルトンリフォームは大規模な工事になるという点で、どれくらい費用がかかるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。依頼する会社によって費用は異なるうえ、どのような間取りや内装にするかどうかでも変わってきますが、目安として相場をお伝えします。
木造の一戸建て、鉄骨一戸建ての場合は、1平方メートルあたり15万円から2万円、RC造りのマンションでは、1平方メートルあたり10万円から15万円です。マンションと一戸建てでは一戸建ての方が費用はかかります。マンションの場合は、マンション全体を解体することはできないので、室内だけの工事となり、費用を抑えられるのです。
まとめ
スケルトンリフォームについてお伝えしました。スケルトンリフォームは、部分リフォームよりも費用はかかりますが、古くなっている箇所を交換したり、耐震性補強、断熱性を高めたりするなどより快適な住まいにすることが可能です。今の住まいで不足している部分が多いと感じる場合は、スケルトンリフォームも検討してみてはいかがでしょうか。