公開日:2023/04/15 最終更新日:2023/04/27
建設業界と聞くと工事現場が思い浮かび、女性が働くイメージがなかなか湧かないという人も多いのではないでしょうか。実際に建設業界で働く女性はほかの業界と比べても少ないですが、最近は女性の採用数が増えてきています。今回は、建設業界に女性が少ない理由や女性が建設業界で働くうえでのメリット・デメリットについて解説しましょう。
建設業界というとまだまだ男性が働いているイメージもあり、ほかの業界と比べても女性従業員は少ないです。建設業界に女性が少ない理由として、男性従業員の比率が高いことから、まだまだ女性が働きやすい環境になっていないことが挙げられます。現場によっては女性用の更衣室やトイレが整備されていないなど、女性が働くのは難しい環境です。
また、現場作業となると重労働のイメージが強く、女性が働くのは難しいという印象も女性が少なくなってしまう理由として挙げられます。さらには出産や育児を考えると、ワークライフバランスを取りにくい働き方であることも女性の活躍を阻んでいる要因でしょう。
まだまだ建設業界で働く女性は少ない傾向にありますが、最近では以下のような理由から女性の活躍が期待されています。
建設業界で人材不足が問題となっていることが、建設業界で女性の活躍が期待されている大きな理由です。建設業界に限った話ではありませんが、少子高齢化が加速していく中で現役世代も減少傾向にあります。
その一方でインフラ整備や建築物の老朽化が進み、再開発などの工事案件は増加傾向にあるため、必然的に人材不足に悩まされているのです。今までは男性を中心に人手を確保していた建築業界の会社も、今後は積極的に女性の採用を行うことが見込まれます。
次に建設業界で女性の活躍が期待されている理由として挙げられるのが、コミュニケーション能力の高さや繊細さといった女性ならではのスキルです。建築業界はチームで仕事を進めなければならないため、コミュニケーション能力が必要とされます。
コミュニケーション能力は男女問わず高い能力を持つ人がいますが、女性が持つコミュニケーション能力は丁寧さや気配りという点で魅力的なスキルです。さらに女性は色彩感覚に優れているという特徴を持っていることが多く、プロジェクトを進めるうえで女性視点でのアイデアも期待されます。
男性が多い建築業界では女性視点での意見や提案が重宝されます。どうしても男性では気づかないような細かい点に気づくことができる女性の存在は、建築業界にとって欠かせない存在となることでしょう。
今後女性の活躍が期待されている建設業界ですが、女性が働くうえでのメリットとデメリットについてみていきましょう。
建築現場となるとトイレなどの設備が女性向けに設計されていないことが多いですが、最近では女性専用の化粧室やトイレが設置される現場が増えてきています。また、女性用の作業着もラインナップが増えつつあるなど、今後ますます働きやすくなることが期待できるでしょう。
工期を必ず守らなければならないため、建築業界で働くためにはスケジュールなどの管理が得意な人が向いています。効率的な管理方法や女性視点で察知することで、トラブルや危険を未然に防ぐことにつながるのです。管理することが得意な女性は建築業界でも活躍できるというメリットがあります。
女性は将来的に結婚などによって、キャリアが途切れてしまうことを不安に感じている人も多いでしょう。建築業界は資格を取ることで復職する際に有利となり、継続してキャリアアップを目指せる業界です。たとえば施工管理の資格を持っていれば、経験者や有資格者は採用需要が高いため、産後の復職時に有利となります。
建築業界は女性が働くうえで多くのメリットがありますが、デメリットとして挙げられるのが屋外での現場作業が多いことです。とくに夏場の日差しが強いときに日焼けすることを懸念する人も多いかもしれません。ただし建築業界の全ての仕事が現場作業に入るわけではないので、どうしても屋外での作業を避けたい人は施工管理などの事務系を検討してみましょう。
今回は、建設業界で働く女性が少ない理由と女性が働く上でのメリットやデメリットについて解説しました。建設業界は男性従業員の比率が高いため、まだまだ女性が働きやすい環境とはいえないことが業界に女性が少ない理由です。しかしながら、建設業界も人材不足に陥っていることから女性の活躍が期待されています。
まだまだ発展中ではありますが女性でも働きやすい環境が整備されつつあり、女性ならではのスキルが活かせるなどのメリットがあるため、女性の人でも興味がある人が建設業界にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。